2017年12月10日日曜日

吉野源三郎の世界 君たちはどう生きるか

   12月4日(月):異業種交流会で知り合ったNさん来社。年齢的な理由もあり、今の会社をたたみたいとか。今までの自分の歴史を生かす形で一緒に仕事ができないかとの提案。素晴らしい経歴と考え方の持ち主。現在、戦闘中で多忙の一言に尽きる当社で、どこまで彼の期待に答えれるか?‥‥不安な部分はあるが、当社の事(当社の体力・技術・施工能力等、)、当社の素の姿をご理解の上で、営業他をお付き合いいただくことでなら、顧問として迎えるとを、社内にて揉んで見ますとお話する。工学博士他、肩書・経歴は当社には身に余る人物。
  午後、高層ビルの改修打ち合わせで新宿へ。打ち合わせ用に作成したサンプルを持参。課題の説明を受け、当社でやれること、協力できることを考えることになった。
12月10日(日)朝、多摩川左岸。昨日から車窓が凍結開始。
多摩川の土手は一面の霜。川面にうっすらと霞たち。耳が痛い位寒い。


  12月5日(火):溜まっていたメールの確認と返信。半日がつぶれる。1日約30通のメールのやり取り。すぐ対応できず誠実さが疑われるかも。工場の買い取り条件に付随することを整理。5カ年計画の作成は70ページ近いボリュウームのプレゼンになりそうで、遅々として進まない。合間合間の作業が続く。これも合間をぬいながら、お世話になる関係者に、工場買い取り・今後の展開予定を短信としてメール発信。
 Nさんに顧問依頼は、次期社長もOK.次回の営業会議にて周知予定。
12月6日~8日に国際展示場にて
ものづくり補助金にて造らてた技術の
展示会。
当社のコーナー。プロジェクターでの
映像を中心にミニチュアの施工モデル
とカタログ。展示会に慣れたスタッフ。










  12月6日(水):忘年会を兼ねた懇親ゴルフ?江南コース。リニューアル工事関連の方も紹介してもらう。当社が工場を作ることもあり、
これからのビルの長期保全技術についての話もできた。大手の会社はすぐ実績を持ってこいとの話になる。だが、50年過ぎた建物保全の系統的に整理された技術はない。新規技術を承知の上でこまめに一部テスト的に、実績検証を進め整理するシステムが必要だ。わかりきったことだが、そのシステムを持つゼネコンは見当らない。
  夜、聖蹟桜が丘満州にて、長い付き合いの鹿島連業者OB?の近況報告を兼ねた忘年会。
久々の歌舞伎町の夜。昔?バブルの時期?
若いころ?よく飲んで歌いましたね。
翌日もあり、一次会のみの参加。
八王子北口。こちらも久々に。

 








 12月7日(木):午前、事務と開発所。浴室グレーチング部の収まり確認。夜、新宿歌舞伎町にて、K建設同業社約10名の忘年会。待ち時間の合間に、本屋片隅から、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』をゲット。

  12月8日(金):事務所にてメールチェック・返信後、国際展示場へ。ものづくり補助金成果の展示会。6・7・8日の3日間の最終日。関係者に宣伝していないこともあり、訪問者はまばら。夜、日野市民活動センターにて、認定NPOやまぼうしの臨時総会。中間決算報告と、運転資金補填の借り入れの承認。修了後、八王子にて理事の懇親会。

  12月9日(土):13日の楢原工場の売買に向け、関連書類の確認。書類は多岐にわたる。不足部分は、不動産やさんに連絡。火曜日の午前中までにそろえてもらことに。整理しながら、つくづく秘書的な総務責任者がいればと思う。走りながらの作業は、指の隙間から多くの未整理事項が滑り落ちていく。拾い直す余裕もなく不具合・不義理に繋がる。
 午後、介護の仕事をしていた22歳の女性の面接。昨日退社し、今日から数社の面接とのこと。素直そうな方。当社を選んでくれれば良いのだが。
雑誌『世界』の初代編集長、吉野源三郎の
80年後の復活版。課題は色あせしていない。
ダイヤモンド社のノンフィクション
漫画。2016年12月版。近未来の
笑えない現実が、数字にて表現され
















  人工知能の発展による近未来が論じられている。人手不足対策と言われながら、将来人工知能に職を奪われる可能性の職業も真剣に論じられ始めた。吉野源三郎氏の『君たちはどう生きるか』は、この人工知能問題と対極をなす『人の心の育成・連携』の必要性を語る。80年前の彼の主張は、今更なる重い問いかけになっていると思う。

 コンピューターを通じ、瞬時に情報は伝わる。だが、人と人の繋がりは、長い時間がかかる。人類を人に例えれば、細胞としての個人は個としての感性・判断力・行動力を育てるのに時間がかかりすぎる。平和を善とし、他者を思いやるのが人(個)とすれば、思いやる心を育成する有効なプログラム・マニュアルをほとんど持っていない。一律ではないだろうが?人が心で繋がり他者を排斥せず調和できる文化の時代が、見田宗介のプラトーだと、勝手に思っている。心の進化と連携ができれば、人工知能も人類の良きしもべになるかもしれない。シンギュラリティという遠くない課題と向かいう視点がここにある。

 協労を通じ、痛みや喜びを感じる感性を共に育てつつ、信頼関係に基づく他者の経験を取り込む能力がなければ、心からの連携は創れない。創れるまでは、戦争も差別も無くならないだろう。人が世界とすれば、細胞としての個(人)は、いまだ原始時代を生きて繋がり切れない。崩壊する老後『日本の老後が崩壊する日』を予感しながら、連携し解決策を共に実行するには、ほど遠い。心からの喜びの享受はそれまではお預けかも。

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