2015年11月22日日曜日

経営改善3か年計画

 11月22日(日)。豊田駅そばのカフェ畑「れんげ」にて、特定非営利活動法人(やまぼうし)の2015年度 臨時総会が開かれた。議決事項は、経営改善3か年計画について。

 3か年計画の説明に当たり、今までのやまぼうしの軌跡をまとめた報告があった。やまぼうしの軌跡と、多摩防水技研の歴史は互いにラップしながら流れている。やまぼうしの事業創世記ともいえる、「おちかわや」時代、(1985~2001)は、七生養護学校の卒園生達と仕事してきた草場工業を、多摩防水技研有限会社として設立したのが1985年。やまぼうしがNPO法人としての法人移行し基盤整備時期の(2002年~2015年)。多摩防水技研は、2002年に会社を日野市に移し、株式会社に組織変更。2014年に第二回目の経営革新計画を東京都に承認される。やまぼうしは、特定非営利法人として2014年認定される。

 多摩防水技研の今の社員さんの多くは、養護学校の卒園生達と一緒に仕事をしてきた多摩防水技研の初期のことをほとんど知らない。会社の2階にグループホームがあることも知らない人もいるかもしれない。2009年に1回目の経営革新計画を東京都に認定され、現在2回目、現在、経営革新計画6年目にあたる。・・ただ、サーバーのなかや、ホームページを通じ、経営革新計画の中身を公表しているにも関わらず、中身が社員さんに共有されているとは言い難い。関心も少ない。事業創世記に当たる最初の15年を共に働いてくれた事務方や社員さんの多くは、定年で辞めたり、ほかの生き方を選んだ。後から入社した人たちにとって、普通の会社に過ぎないかもしれない。…・理念や思いを、どう継承されていく?

 組織は、強力なリーダーのもとに大きくなり、世間の荒波と戦う力を持つ。しかし、リーダーが力を持つほど、周りは考えなくなる。初期の想いを共有した仲間に囲まれている時は、まだ組織としての神経系統は生きていて、不具合は生じにくい。情報(現場の痛み)を伝える機能があるからだ。理想への想いを共有する初期仲間はいずれ消えていく。組織の理想を共有する努力が薄れると、自分の都合を優先し、リーダーに不具合を伝えない中間管理職が増えていく。彼や、彼女は自分の都合優先で、理事長には、社長には不具合を伝えない。組織の向かうべき道を理解していない中間管理職は、自分が組織の空気を濁らせて組織を腐らせていることに気づかない。・・そして組織は、頑張っても意味がなくなり「給与の上昇なし?」辞める人が増える。熟練者が去り、さらに効率が悪くなり、採算性が落ち、さらにやる気がなくなる悪循環に陥る。そして赤字の連鎖へ。

 情報を開示し、共有し、検証する時間を共に持つこと。忙しいからこそ、悪循環に立ち向かう知恵と、努力と、しつこさが必要だ。……3か年計画は、審議未了。再度話し合うことになった。

全天球写真という撮影プログラムがある。今朝の桜が丘公園、百地の丘から撮影。約300度アングルで撮影。
 これも全天球写真。何枚もの写真をカメラのソフトが合成してくれる。空まで、追いかけて写真を撮った。カメラでこれを覗くと、風景を目の前で見るように上下左右を見ることができる。

 写真一つとってみても、1枚の写真やバラバラの写真での説明は困難だ。今は、様々な情報の共有システムがある。一枚にまとめると、瞬時に理解できるかもしれない。ただ、個々の異なる感知・判断能力を摺合せ、補正する作業、打ち合わせの繰り返しと、共有する時間・共に過ごす時間・感性がいる。


 
 

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