リノベーション・マネージメント。このマンション改修の新しいスタイルは、一見聞きなれないが、この日本に今、出るべくして出てきた気がする。アメリカなどでは、1960年代から、建築したい発注者のための立場のマネージャー(CM)が生まれ、発注者の意図を具現するためにさまざまな共通意図形成・意思疎通のシステムを、コンストラクション・マネージメント(C・M)として作り上げてきた。日本ではなじみにくかったと思われる。日本では、ゼネコンを中心とした建築が当たり前だ。それは、多くの人間が、狭い空間に、行儀よくルールにのっとり「規制だらけでやるしかなかったか?」から。忙しい日本人?:日本で建物を作るのには、そのほうが向いていていたのだろう。
・・・・・時代が流れ、たくさんのマンションが作られた。多くの人達が、昔の村に似た共有スペース「マンションン」に住んでいる。しかし、昔の村のような意思の疎通システムを有しない。隣は何をする人ぞ?マンションを個々に購入し、30年経ち、定年になり年金暮らしをし始めるころ、あなたが90歳になるころ、マンションの寿命は尽きますと言われてしまう。まだ、60歳で言われる人たちはいいかもしれない。まだ体力と知力がある。まだ、、廻りと組む余力がある。
・・60年で建て替えるのが当たり前としてマンション改修(長期修繕計画)は動いているため、50年経過したマンションに住む人の多くは、建物の老齢化と住人の老齢化のダブルパンチに苦悩している。時代に合った形にマンションをリノベーションしたくても、管理組合はあっても、住人の老齢化のため、理事会に参加する人がどんどん減っている。管理組合として意図決定ができない。そして、資金の余裕も少なくなっていく。…・有効に資金を使用する相談相手もいない。
このわかりきった悪循環に、現在の管理を生業とする管理会社の多くは、納得する道筋を示していない。多くの人に納得してもらうための管理組合の運営。マンションの維持管理と改修、そして時代に合ったリノベーション。これは、発注者「管理組合」の意図形成・意思疎通のためのマネージメントシステムが無ければとてつもない時間と労力・知識がいる。こんな管理組合の悩みに向かいあい、相談相手として、CMをマンション改修に応用し、特化したのがリノベーション・マネージメントだ。何十年をかけ作られてきたCMを応用した、多くの人が意図疎通するためのシステムがある。
部分的に理解していた自分にとって、全体像がやっと見えてきた感じがした。よくここまでコツコツとつくりあげてきたものだ。改めて、感じいった。・・・・でも、すべは、発展途上。プラトー(バランスのとれた理想的な未来のライフスタイル:エコであり、阻害し合わないコントロールとれた社会)に至るシステム構築の一つとして、向かい合いたい。自助努力する管理組合があってこそ、リノベーション・マネージメントは生きるシステムだと思う。
夏といえばひまわりだが、厚さのせいか下を向いた花が多かった。朝、早いからかなあ?いえいえ、実ると、頭を垂れるそうです。 |
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